看護師派遣は違法ではないの?
2018.07.23
派遣には様々な職種の求人がありますが、派遣が禁止されている職種も存在するのです。
実は、准看護師を含む看護師などの医療関連業務従事者の派遣は禁止されている職種の一つとなりますので、看護師派遣は違法であると認識されている方は多いのではないでしょうか。
労働派遣法で原則として禁止されています。しかし、全国各地の派遣会社で看護師派遣の求人はよく公開されています。
長崎の派遣会社の求人でも看護師派遣の求人はたくさん公開されています。看護師派遣は労働派遣法で禁止されているのになぜ看護師の求人は掲載されているのでしょうか。
看護師派遣として働いても大丈夫なのでしょうか。
病院等における 医療関連業務については医療従事者の派遣が禁止されていますが、以下のような条件であれば医療機関への派遣であっても最近では認められるようになりました。
- 紹介予定派遣(紹介後6か月以内に直接雇用される前提での雇用)
- 病院・診療所以外の施設(社会福祉施設等)で行われる業務
- 産前産後休業・育児休業・介護休暇中の労働者の代替業務
上記の条件のいずれかを満たしていれば派遣看護師として働くことは合法として可能となります。
通常、派遣は派遣会社と決められた期間雇用契約を結び、期間が満了したら終了もしくは更新という形で働きますが、紹介予定派遣というのは6ヶ月以内に直接雇用となる前提で派遣先に派遣されます。
ですから、6ヶ月間は派遣会社との派遣の雇用契約となり、給与も派遣会社から出ます。
6ヶ月経った後は派遣先と労働者それぞれの意思確認があり、直接雇用となった場合は派遣先と労働者で改めて雇用契約を結び直接雇用へと移行する働き方となります。
ただし、必ずしも6ヶ月後にその医療機関で働けるようになるとは限りません。
あくまでも労働者と派遣先それぞれに直接雇用へ移行する意向があった場合のみとなりますので、直接雇用に至らないケースもあることを含んでおきましょう。
また、病院や診療所以外の介護施設などで行われる業務、産前産後休業、育児休業、介護休業中の医療従事者の代替業務の場合は派遣で働くことが認められています。
派遣の仕事というと期間が限られた働き方なので短期間のみ仕事をしたいという人にとってはメリットのある働き方といえますが、常勤で働くことを希望している方には短期間の派遣の仕事を繰り返しているとデメリットとなる可能性もあるので注意しましょう。
また、雇用契約を結ぶ派遣会社によっては福利厚生がしっかりしていたり、フォロー体制が充実しているところもありますが、 そうではない派遣会社もたくさんありますのでどの派遣会社で働くかといことはかなり重要となります。